華僑華人が集結、日本・東京で2025年春節を祝う

【東方新報】日本最大の華僑華人団体である全日本華僑華人社団連合会(以下、「全華連」)が主催し、貴州茅台酒(Kweichow Moutai)の日本代理店・日和商事(Nichiwa Shoji)が単独スポンサーを務める「蛇年春節連歓晩会(春節祝賀晩会)」が東京都のグランドプリンスホテル新高輪で盛大に開催された。
旧暦の春節(旧正月、Lunar New Year)を数日後に控えた1月25日、この晩会には、駐日中国大使館の呉江浩(Wu Jianghao)大使をはじめとする大使館関係者、四川省海外聯誼会の張栄(Zhang Rong)副会長、元日本内閣総理大臣の鳩山由紀夫(Yukio Hatoyama)氏、主催者である全華連の賀乃和(He Naihe)理事長、何徳倫(He Delun)会長が出席し、在日華僑華人約1300人が集まった。
また、このイベントは3つの国際プラットフォームを通じて、130以上の国と地域に向けて生配信され、合計8600万回の視聴回数を記録した。
晩会のスピーチで、中国駐日本大使の呉江浩大使は「2024年に中日関係は大きく進展した。課題は残るものの、両国が共通認識を着実に実行し、問題を適切に管理し、協力を推進することで、中日関係は着実に改善されるだろう」と述べた。

スピーチをする駐日中国大使館の呉江浩大使(2025年1月25日撮影)。
また、鳩山由紀夫元首相は、日本における日中交流の促進に尽力する華僑華人に感謝の意を表した。さらに、「中国が提唱する『人類運命共同体』の理念に共感し、中国がこの道を進むことで、世界に平和をもたらすと信じている」と語った。
この晩会では、中国中央電視台(CCTV)や四川省(Sichuan)の歌舞劇院の著名な司会者や俳優が登場し、12の華やかな演目が披露された。また、日本舞踊家の孝藤右近(Ukon Takafuji)、孝藤左近(Sakon Takafuji)、演歌歌手の大沢桃子(Momoko Osawa)らが出演し、舞台を彩った。
主催者の全華連は2003年に設立され、2023年に法人化された。現在、日本国内の125の華人団体を傘下に持つ日本最大の華僑華人組織であり、「華僑の支援」と「中日友好の促進」を理念としている。全華連は、中国の伝統的な祭事や中日交流の記念日を祝う大規模なイベントを定期的に開催しており、今回の春節祝賀晩会もその一環である。
2025年は、春節の国連教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)無形文化遺産登録後、初めて迎える新年であり、「中国の春節が世界の春節」へと昇華した年となった。
現在、春節関連の伝統文化や祝賀行事は、世界中の多くの国と地域に広がっている。在日華僑華人たちは、日本の文化と融合させながら春節を受け継いでおり、一方で、日本を含む海外の人びとも、獅子舞や龍舞、中国料理などを通じて華人コミュニティと交流し、春節の魅力を体験する機会が増えている。
(c)東方新報/AFPBB News